【NSW21日】 通信大手オプタスの顧客10万人はこのほど、個人情報の漏えいにより安全が脅かされたとして、法律事務所のスレーター・アンド・ゴードンを代理人として集団訴訟を起こしたことが分かった。オプタスは昨年、既存と過去の顧客合わせて約1千万人分の個人情報がサイバー攻撃により漏えいしたと発表した。
訴訟では、オプタスが顧客法やテレコミュニケーション法を違反し、顧客を危害から保護する義務を怠ったと主張している。訴訟を率いるスレーター・アンド・ゴードンのベン・ハーウィック氏は、「原告の中には警官など現場の第一線で仕事をする人もおり、犯罪者に住所を特定されることを懸念している」と述べ、集団訴訟は情報漏えいの被害を受けた数百万人の救済を求めるものになると説明した。
一方、オプタスの広報担当者はスレーター・アンド・ゴードンによって集団訴訟が起こされたことは確認していると述べ、積極的に争う方針を示した。
連邦政府のオニール内務相は昨年、オプタスが受けたサイバー攻撃について、犯罪集団は“初歩的”な努力だけで行ったとの見解を示していた。一方、オプタスはサイバー攻撃は人為的ミスによるものではないと強く主張していた。これについては、連邦警察や情報コミッショナーなどが調査を行っている。
ソース:abc.net.au-Optus data breach class action launched for millions of Australians caught up in cyber attack