【ACT2日】 バトラー保健相は2日、9月1日から向こう3年でタバコ税を5パーセント引き上げると発表した。タバコの価格を引き上げて魅力を半減させる狙いだ。政府はさらに、ベイピングの規制も強化する。
連邦政府は、向こう4年でタバコ税を追加で33憶ドル増加する。同時に手巻きタバコなどにも課税を開始する。バトラー保健相は「タバコ税は2020年以降引き上げられていない。事実、インフレに後れをとっている」と述べた。
33憶ドルの税収には、各州・地域への2憶9,000万ドルのGST(物品サービス税)還元を含む。税収の一部は肺疾患の防止に充てる。2憶6,000万ドルを新たな肺がんスクリーニング検査に投じ、元禁煙者などハイリスクの人が2年おきに検査を受けられるようにする。先住民向けの肺がん教育にも2憶4,000万ドル投じる。
政府はまた、来週発表の予算案で、違法のベイピング取引の撲滅を発表する予定だ。タバコとベイピングの禁煙に3,000万ドル、若者を対象とする情報キャンペーンに6,300万ドル投じる。国内の14~16歳の6人中1人、18~24歳の4人中1人がベイピングの経験を持つ。バトラー氏は「ベイピングは喫煙者の禁煙サポートとして世界中で販売されているが、娯楽製品ではない。子どもには論外だ」と話した。
連邦政府は、海外から輸入されて全国の店舗で販売されるブラックマーケットのベイピングの厳重取締りを計画している。1回きりの使い捨てのベイピングを禁止し、タバコをやめたい患者にベイピングを処方できるよう医師の権限を拡大する。また、国内で販売される味や色付きのベイピングにも規制をかける。
ソース: news.com.au – Health Minister Mark Butler announces tax hike for tobacco products