【VIC10日】 オーストラリア国内では、今年第一四半期に外国人投資家が購入した住宅数の割合が2.7%増加したことが分かった。シドニーではその大半を中国人投資家が占めているが、VIC州メルボルンの西部サバーブではインド、マレーシア、シンガポールからの購入希望が急増しているようだ。
国内に居住するインド系住民は現在約78万4,000人で、このうち38%がVICに居住し、インド系住民の人口統計としては国内最高となっている。同州では、2020年7月から21年6月の一年間で海外投資家による不動産購入数が2,757件に達し、このうち389件は100万ドルを超える物件だった。
オーストラリアで多くのインド人家庭が不動産に投資するのは、留学する子どもたちを住まわせたり、留学生を相手の賃貸物件として運用するためだという。さらに、長期的には永住が目的であることも少なくないようだ。
不動産ブローカーのヘニ・クワン氏は、メルボルン市は人口増加に合わせインフラ整備を行う必要があると警告。メルボルン西部では交通渋滞が発生したり、学校で生徒数が急増したり、スーパーマーケットでレジに並ぶ長蛇の列ができるなど、すでに人口過多の兆候が表れていると懸念を示している。
ソース:news.com.au-The quiet property buyers subtly taking over Melbourne’s west