【ACT12日】 財務省が、国内へ流入する移民数について向こう5年間で150万人近く増加するとの見積もりを示し、最大野党のピーター・ダットン党首が住宅供給やインフラ整備に懸念を示したことについて、連邦政府のチャーマーズ財務相は12日、移民数は「政府の目標でもなければ、意図的な政策でもない」と反論したことが分かった。
連邦政府は予算案の中で、移民数は今会計年度に40万人に達し、2024年末までにさらに31万5,000人が移住すると指摘。これに対し、ダットン自由党党首は、「住宅市場や賃貸市場が危機的な状況の中、アデレードの人口を超える過去最高の移民数を受け入れようとしている」と指摘。「住宅の供給不足やインフラ整備を後回しにして、移民はいったいどこへ住むのか」と批判した。
一方、チャーマーズ財務相は、新型コロナの規制解除を受けて、連立与党は留学生や観光客の早期受け入れを支持していたとして、ダットン党首の態度には一貫性がないと主張。また、ダットン党首は「人口問題にいつも分断的で、不誠実な政治を持ち込んでくる」と非難した。
ソース:news.com.au-Treasurer Jim Chalmers hoses down Peter Dutton’s concerns about migration and housing