【ACT19日】 オーストラリアの民間保険各社は、来月以降、保険料の値上げを実施するもようだ。多くの世帯でさらに家計への負担が強まるとみられている。連邦政府のバトラー保健相は今年初め、新型コロナの感染拡大を受けて一時凍結していた保険料の引き上げについて、今年4月以降に平均2.9%で可能としていた。
多くの民間保険会社は、金利の上昇や生活費高騰を受けて保険料の引き上げを遅らせていたが、来月以降、続々と引き上げに踏み切るとみられている。
引き上げ率が最も高いのはCBHSコーポレーションで4月1日から5%、次いでHBFが4.49%ですでに引き上げを実施している。
また、大手メディバンク(Medibank)は6月1日から2.96%引き上げる。ブーパ(Bupa)は3.39%引き上げる見通しだが、実施時期を10月まで遅らせるとしている。
さらに、多くの保険会社が保険料の引き上げに合わせ、新規加入者を対象とした大規模な値引きキャンペーンを実施する見通しだ。保険大手AAMIは入院に適用されるホスピタル・カバーと各種療法などに適用されるエクストラ・カバーを追加した場合、最大500ドルの値引きが受けられる。BUPAは一部の保険商品を選んだ新規加入者は保険料6週間無料などとなっている。
ソース:news.com.au-Big price shock coming for private health insurance customers in Australia