【ACT25日】 オーストラリア・エネルギー規制機関(AER)は25日、電力の基準価格となるデフォルト・マーケット・オファー(DMO)を発表した。これによると今年7月1日以降、SA州、NSW州、QLD州南東部の世帯で電気料金が20~25%上昇する見通しだ。
AERは今年3月、DMOに関する草案で上昇率を20~22%としていたが、発表ではこれをやや上回る水準となった。AERのクレア・サベージ会長は、価格上昇は草案に“極めて近い”とする一方、予想を大きく下回る水準だと説明した。
さらに、独立機関のエッセンシャル・サービシズ・コミッションが電気料金を決定するVIC州では電気料金の上昇率が25%となり、一般家庭では年あたり352ドル、小企業では752ドルの増加となる見通しだ。
サベージ会長は、インフレーションが電気料金の上昇の主な要因とする一方、連邦政府による介入がなければ、今回の上昇率は約35~50%に達していた可能性があるとの見方を示した。
ソース:abc.net.au-Electricity prices to rise by up to 25 per cent in NSW, south-east Queensland, South Australia and Victoria