【NSW27日】 歴史あるシドニーのボタニー湾にクルーズ船用のターミナルを建設する計画は、地元住民らによる5年に渡る反対運動の末、NSW州政府によって白紙となった。
シドニー南部のモーリンウー・ポイントとヤラ・ベイは、いずれもターミナル建設候補地として挙げられていたが、地元住民による反対運動により大規模な反発を受けていた。ターミナル建設に必要となる浚渫により、海底に沈殿している汚染物質をかき乱し、在来の野生生物や生物多様性に悪影響を及ぼすとの懸念が高まっていた。
Save the Bay Coalitionのスポークスマンであるマリア・プーロス・コンクリン氏は、27日に行われた政府の声明は「何千年もの間、国土を慈しんできたファースト・ネーションにとっての勝利であり、人々のパワーの大きな勝利であり、生物多様性を保護するための素晴らしい勝利」だと述べた。
シドニーでは最近、クルーズ産業が急成長を遂げており、新しいターミナル建設が求められている。サーキュラー・キーは、クルーズ船収容能力に限界があり、大型船はハーバー・ブリッジの下を通ることができないため、逼迫した状態になっている。
ソース: news.com.au – Plans for new cruise ship terminal scrapped after five year campaign