【QLD27日】 使い捨て用の電子タバコ(ベイプ)に、鉛を含む金属や、ホルムアルデヒドなどの危険な化学物質が含まれていることが、新たな新報告書から明らかになった。
QLD州アナスタシア・パラシェ首相は、「ロリー」風味のベイプが子供たちにアピールしているという懸念が高まっており、臨床試験を命じた。試験対象となったのは、Strawberry Watermelon Ice、Cherry Ice、Summer Breeze、Apple Surgeのフレーバー。
同首相は「保健環境委員会に検査を依頼し、その検査結果は驚異的なものだった。ベイプはタバコよりも安全性が高い、無害だと思っている人がいるかもしれないが、今回の検査結果から再考してほしい」と述べた。
同州の保健環境委員会は、同州で現在販売されている17種類のベイプの化学成分を検査。その結果、全てのサンプルからカルボニル化合物であるホルムアルデヒドとアセトアルデヒドが検出されたことが明らかになった。前者は、グループ1のヒト発がん性物質に分類されており、このカテゴリーに属する物質は、ガンを引き起こす可能性があるとされている。
また、塗料や医薬品の製造に使用される揮発性有機化合物も全てのサンプルから検出されたほか、ヒ素と亜鉛がすべてのリキッドから検出された。その他、鉛、水銀、ニッケル、クロム、アルミニウム、鉄、バリウム、マンガン、銅、ストロンチウム、バナジウムが検出されている。
同州のシャノン・フェンティマン保健相は「ベイプは特に若い人の間で人気を集めているが、今回の結果はベイプの成分が非常に危険なものであることを明確にしている」とし、喫煙とベイプに関する規制を強化する法案を可決したことを発表した。
現在同州では、薬局以外の場所で処方箋なしにニコチンを含むベイプ製品を購入することは違法となっている。
ソース: news.com.au – Disposable vapes found to contain formaldehyde and lead, users inhaling metals