【ACT15日】 オーストラリア政府は15日、首都キャンベラの国会議事堂近くの土地に、ロシア政府が大使館を移転することを阻止する法案を可決したことが分かった。連邦政府のアルバニージ首相は、土地の使用をめぐって行われてきた長期にわたる訴訟のしめくくりとしている。
アルバニージ首相は、ロシアが議事堂に近接した場所に大使館を建設した場合、安全保障上のリスクがあるという明確な助言があったとし、賃貸用地が外交の拠点とならないようにすると説明した。
また、アルバニージ首相はロシアのウクライナへの侵攻を強く非難する一方、大使館の建設を阻止することはキャンベラからロシアの関連施設をすべて排除するための動きではないと強調した。
ロシアは2011年に、老朽化が進む現在の大使館に代わり、議事堂近くの土地に新たな大使館を建設することを承認されたが、計画に大幅な遅れが出たことや、その後の動きが全くなかったことを受けて、全国首都局(NCA)が昨年、退去命令を発令していた。連邦政府裁判所が先月、退去命令を無効とする判断を下したが、アルバニージ政権が建設を阻止する法案を提出し、与野党が賛同して可決した。
ソース:news.com.au-Prime Minister Anthony Albanese to block second Russian embassy