【NSW20日】 NSW州の公立病院で今年1~3月、1万5,868人の赤ちゃんが誕生した。この数は2010年の記録開始以降最低だ。
2021年4~6月、同州の公立病院で生まれた赤ちゃんの数は、ロックダウン中の受胎増の影響で1万9,081人のピークを迎えた。
オーストラリア国立大学(ANU)のリズ・アレン博士は、出生数減少は個人・環境的要因の両方と考える。「気候変動は国内外の若者にとって大きな問題であり、子どもを持つ障害になっている」「生活費のプレッシャー、住宅、雇用不安、男女不平等のどれも避妊材料だ」と話した。
2020~2021年は移民がほぼゼロに近かったことも理由に考えられる。移民の多くは若い世代で妊娠する確率も高い。
新型コロナウイルスの反ワクチン派の中には、出生率の減少はワクチンの影響と訴える人もいるが、国内外の研究からワクチンが妊娠や受精率、子どもの将来的な受精率に影響を及ぼす証拠はない。反対に、ワクチン未接種の妊婦が新型コロナウイルスに感染すると母子へのリスクが高まるとわかっている。
オーストラリアの出生率は1970年代以降減少を続けてきた。女性1人当たりの出生率は2020年の1.59人から2021年に1.7人に上昇したものの、それでも2011年の1.92人より低かった。
ソース: news.com.au – Expert hits back at anti-vaxxers for hijacking birth data for ‘faux science’