【NSW28日】 NSW州議会議員や環境活動家は、コアラの保護を目的とする国立公園を早急に整備するとともに、森林伐採を管理するよう州政府に訴えていることが分かった。州政府はコアラの数が急減していることを受け、コフスハーバー(Coffs Harbour)からケンプシー(Kempsey)の間にグレート・コアラ・ナショナル・パーク(GKNP)を整備することを約束している。
環境活動家や無所属議員らは、政府が8,000万ドルを投じて整備するとしているGKNPについて、森林伐採を継続するのであれば意味がないと批判した。州政府は先に、雇用減少への不安を理由に森林伐採の一時停止に反対する姿勢を示していた。
議会では、ワールド・ワイルドライフ・ファンド、国立公園協会、その他のコミュニティグループからコアラの保護を訴える活動家たちが9人の議員とGKNPの整備を急ぐよう訴えた。
コフスハーバーでオララ・イースト・ステート・フォレスト(Orara East State Forest)の保護を訴えるポール・ヒーリーさんは、「森林伐採の後、死んだ動物の臭いが漂ってくる」と述べ、コアラが森林伐採の犠牲となっている惨状を伝えた。また、6週間以内にシドニーと同じ面積のコアラの生息地が破壊されようとしていると懸念を伝えた。
ソース:abc.net.au-Concerns logging operations risking koala lives as NSW government urged to fast-track reserve