【NSW3日】 国内で正式にエルニーニョ現象は発表されていないものの、今夏は気温が高く乾燥した気候が予想され、大規模な山火事シーズンになると警告される。
元NSW州火災・救急委員で気候評議員のグレッグ・ムリンズ氏は、「過去最大のブラックサマーほどではないが、周期的に家屋が焼失する日が続くだろう」と話した。
過去3年続いたラニーニャ現象によって、通常は草木がない地帯にも芝が密集してバイオ燃料となる。ブラックサマーの影響を受けなかったシドニーやニューカッスル、ウロンゴンも火災の危険が増すという。
また、毎年山火事の日数が増えるにつれ、防御のための野焼きを行える日が少なくなる。
さらに、全国で山火事の頻度が増えると消防隊の能力にも影響が出る。過去はQLD州からNSW州、さらにVIC州へと山火事のシーズンがずれていったため、航空機や消防車、消防隊員を共用することができたが、今夏は同時発生が予想される。
ソース:news.com.au- El Nino threatens to cause bad and big bushfire year in 2023