【ACT26日】 オーストラリアで歴代2位の長寿政権を率いたジョン・ハワード元首相は26日、「国会へのボイス」と呼ばれる先住民諮問機関設置の是非を問う国民投票について、「惨めな失敗に終わる」と大胆な予想を示したことが分かった。
26日に84歳の誕生日を迎えたハワード元首相は、国民投票についての見解を「自分の予感」と前置きした上で、投票を支持する人たちは国民に対し、先住民の健康や教育をどのように改善していくのか、進んで説明しようとしていないと指摘。しっかりとした議論がなされるべきではないかと問いかけた。
さらにハワード元首相は、国民投票で賛成票が多かったとしても、どのように先住民の人々を支援していくのかという新たな火種を作り出すと指摘。「結局、ボイスが政府に対して要望することと、政府がどれだけ要望に応えられるかということの間で行き詰まり、新たな何かが生まれることはない」との見解を示した。
アルバニージ政権は、今年10月~12月の間に国民投票を実施すると発表しているが、NSW州では大部分がボイスの設置に反対していることを受け、支持者から投票を延期もしくは中止するよう求める声が上がっている。
ソース:news.com.au-‘It will go down’: John Howard’s big call on the Voice