【Wellington5日】 オーストラリアとニュージーランドで開催されているFIFA女子ワールドカップは、5日から決勝トーナメント1回戦の試合が始まる。オーストラリア代表のマチルダス(Matildas)は5大会連続の決勝トーナメント進出を決め、3大会ぶり2度目の優勝を目指す日本女子代表(なでしこジャパン)は5日午後6時(オーストラリア東部時間)からノルウェーと対戦する。
今大会では、ベテラン選手や主力選手のケガによる欠場が目立っている。16年ぶりの決勝トーナメントを決め、1回戦でオーストラリアと対戦するデンマーク代表は、代表選での出場回数が100回以上のベテラン選手、ナディア・ナディム選手が前十字じん帯損傷(ACL)で欠場している。医師の免許を持つナディム同選手は、「女性の体は男性とは違うが、残念ながら現在の状況は男性のために作られた箱に女性を無理やり押し込もうとしている」と話した。
ACLで今回のW杯を欠場した選手は他にも、オランダのビビアン・ミーデマ選手、英国のベス・ミード選手とリア・ウィリアムソン選手、フランスのマリー・アントワネット・カトト選手、米国のカタリナ・マカリオ選手、カナダのジャナイン・ベッキー選手など、多数に上る。
FIFA女子サッカーのサライ・ベアマン会長は今年初め、「ケガのためにこれだけ多くのビッグネームの選手たちが大きな大会に出場できないことに心を痛めている」と述べ、ACLやその他の医学的・生理学的な問題に焦点を絞ったタスクフォースを設置したことを明かしていた。
ソース:abc.net.au-ACL injury epidemic sees football’s best players missing 2023 Women’s World Cup