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シドニーのオフィスビル 社員に「テスラ」共同使用サービス提供へ

【NSW11日】   シドニー市内湾岸エリアにあるオフィスビルでは、そこで働く社員にテスラの電気自動車を貸し出すサービスを開始した。

 

共有モビリティや交通技術のアウトバンド社は先週、バランガルーのセールスフォース・タワーで、社員が共同使用できるテスラの「電気自動車クラブ」を立ち上げた。

 

このクラブでは、社員がオフィスまで徒歩や公共交通機関を利用することを奨励しており、1日中車が必要な場合は、3台のテスラ・モデル3sを1時間あたり20ドル、週末は220ドルで借りることができるという。利用料金は、企業が経費として負担するか、私用の場合は社員が支払う仕組みとなる。

 

同社CEOのルーク・ラスト氏は、テスラによるこのサービスは「Uberに似ているが運転は自分がする」とし、アウトバンド社のアプリを使用して、予約、支払い、ロック解除を行えると説明した。同氏は、このサービスにより、社員は職場に車がある利便性を維持でき、維持費や駐車場代を節約できると語った。セールスフォース・タワーは、メインテナントであるクラウドコンピューティング・サービスの提供企業であるセールスフォース社にちなんで名付けられた、シドニーで最高層オフィスビル。他のテナントに、TikTok、オーストラリア政府観光局などが入っている。

 

またシドニーでは、ケント・ストリートにある4億ドルの商業再開発ビル「マーチャント・ハウス」や、セント・レオナーズの2025年に完成予定の330戸の住宅地「ニューランズ」にも、同様のサービスが設置される予定。

 

シドニー市長のクローバー・ムーア氏も、シドニーCBDの道路渋滞が減少するとしてこの取り組みに前向きだ。同市長は「セールスフォース・タワーは、オーストラリアで最も注目される気候変動テクノロジー関連の新興企業の本拠地となる。シドニー市のビジョンは、2035年までに地域全体でネット・ゼロ・エミッションを達成すること。電気自動車へのシフトは、ネット・ゼロを達成するという目標の重要な部分となる」と述べた。

 

ソース: news.com.au – Sydney office building rolls out fleet of Teslas for staff to borrow

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