【ACT16日】 オーストラリア国内では、一週間に1人の割合で女性が親密なパートナーに殺害されているというショッキングな統計が、豪政府統計局(ABS)による報告で明らかになった。これを受け、連邦警察は16日、パートナーによって殺害される女性の割合を毎年25%削減することを目標とする、5年計画を発表した。
ABSによると、15歳以降に親密なパートナーからの暴力を経験する女性は4人に1人となっており、先住民族の女性が家庭内暴力によって殺害される割合は、そうでない人の6倍となっている。また、先住民族の女性が家庭内暴力によって病院へ運ばれる割合は、そうでない女性の34倍だった。
連邦政府のリッシュワース社会サービス相は、家庭内暴力の撲滅を目指すことについて、「目標を達成するために野心的になることを恐れていない」と述べ、特に早期の段階で問題の解決のために介入することが重要だとし、より多くの資金が投入されるべきだと訴えた。
一方、国内の全ての州・準州は、警察が発表したアクションプランに合意している。
上院独立議員のリディア・ソープ氏は、計画は前連立政権時代から優先課題とされてきたとし、良い一歩を踏み出したと歓迎した。
家庭内暴力の相談窓口:
1800 RESPECT (1800 737 732)
Lifeline 13 11 14
National Sexual Abuse and Redress Support Service 1800 211 028
ソース:news.com.au-Shock figures spark new plan to reduce domestic homicide in Australia