【ACT18日】 バリからオーストラリアへ帰国した旅行者のうち、新たに2人がはしかに感染していることが分かり、保健当局はこれから海外旅行へ出かける人に対し、自身の予防接種履歴を確認して旅行へ出かけるよう呼びかけている。
NSW州保健当局は今年だけで5人のはしか感染者を確認しており、このうちほとんどが海外で感染したとみられている。また、同様のケースがSA州、VIC州、QLD州でも確認されていることから、当局による注意喚起が行われたとみられる。
はしかウイルスは、フィリピン、インド、インドネシア(バリ島含む)、ベトナム、タイ、中東やアフリカの一部で広く確認されている。
世界保健機関(WHO)によると、インドネシアで昨年、はしかと疑われたり感染した症例が急増。今年1月1日~4月3日までの約3か月間で、2,161人の感染が確認された。2018年の一年間に確認された感染者数はわずか920人だった。
NSW州保健局・感染病部のクリスティン・デルビー博士は、はしかは重症化することが多く、入院治療が必要となる場合も少なくないが、ワクチン接種でほぼ完全に予防することが可能と説明。また、海外旅行から帰国した人で、感染が疑われる場合、速やかに医療機関で受診するようアドバイスしている。
ソース:news.com.au-Aussie travellers urged to check measles vaccination record after new cases