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食品など万引き行為急増 生活費高騰で

【SA26日】  生活費の高騰を背景に、食品や生活必需品などの万引き行為が急増しているようだ。都市部と地方部どちらにおいても急増しており、専門家は世界で同じような傾向が見られると指摘している。

クイーンズランド工科大学で食料品小売と消費者行動を研究している、ギャリー・モーティマー教授によると、万引き行為は常に存在してきたが、インフレ圧力や組織犯罪の急増を背景に、その頻度や規模が拡大しているという。

小売大手IGAスーパーマーケットのリッチーズCEOは先月、国営放送ABCの取材に応じ、メルボルンの店舗では5人の若者が、30秒の間に箱入りビールを持ち去ったと明かし、万引き行為の急増に懸念を示した。IGAでは、捜査チームが一年~一年半前の2倍に上る万引きを摘発している。

同業大手コールズのウェッカートCEOもまた、商品の盗難と値下げによるコストが急増していると明かしており、前年比で約20%の増加を報告した。一方で、食料品の値上げにより、2022/23年度は前年比4.8%増となる、11億ドルの利益を計上。マージンの上昇率は26.4%だった。

コールズによると、万引き行為を防止するため、買い物用カートのロックシステムや店舗を出る際に未払い商品を発見するゲートシステムの拡充に、巨額の費用を拠出しているという。

 

ソース:abc.net.au-Supermarkets are rolling out high tech to catch shoplifters as cost-of-living pressures bite

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