【NSW30日】 動画配信サービスのネットフリックスは、オーストラリア国内の加入者数が2015年の参入後初めて減少したことが分かった。パスワードの共有とされる「タダ乗り」を取り締まったり、市場競争が激化したことが背景とみられる。
オーストラリア国内のネットフリックスの加入者は610万人とみられ、国内では最も人気のある動画配信サービスとなっている。ただ、テルサイト(Telsyte)が発表した「オーストラリア・サブスクリプション・エンターテインメント研究」によると、加入者は2023年6月の時点で3%減だった。
一方、アマゾン・プライム・ビデオやディズニー+は、いずれも国内の加入者が増加している。フィルム・テレビライターのキャメロン・ウィリアム氏は、ネットフリックスへの加入者減少は、提供しているコンテンツが以前のように視聴者の関心を引いていないためと分析している。
さらに、国内のネットフリックス加入者の半数近くが、節約のために他のサービスへ乗り換えるとしており、定期購入を停止するのが難しいと回答した人はわずかだったことも明らかになった。
テルサイトのシニアアナリストのアルヴィン・リー氏は、国内の消費者は動画ストリーミングサービスへの支出を依然として優先しているとする一方、他のサービスに乗り換えたり、様々なサービスを試す人が多いとの見解を示した。
ソース:abc.net.au-Netflix numbers are down for the first time in Australia. Is password sharing to blame?