【ACT13日】 連邦政府のバトラー保健相は13日、全国の喫煙率を2030年までに5%まで引き下げる目標を達成するには、たばこや電子たばこに関する規制の強化が必須との考えをあらためて示した。近く、改正案が提出される見通しだ。
改正案では、たばこのパッケージに掲載されている視覚による警告を新たなものにするほか、これをたばこ一本ずつにも拡大する。さらに、電子たばこの広告も規制の対象とする。
オーストラリア国境警備部(ABF)によると、過去2年間で押収されたたばこの数は約10億本。2018年~19年以降に発見された違法たばこの総額は、約15億豪ドルに達している。
バトラー保健相は、連邦政府によるたばこ規制の改正が、過去12年間行われていないと指摘。労働党政権が2012年に世界初となる無地のパッケージを導入した際にはたばこの使用が記録的な減少を示したが、「12年間の空白でそれも無駄になった」と話した。
さらに、バトラー保健相によるとたばこによる健康被害で毎年約2万人が死亡しており、たばこは避けられる死や障害の原因のトップだという。
改正案では、たばこのパッケージの大きさ、フィルターの形状などを標準化するほか、喫煙による害が削減されているとアピールするような商品名を禁止し、健康を促進するための折り込みを入れることを義務付ける。法案通過後、これらの変更は来年4月以降に有効となる。
ソース:news.com.au-Mark Butler to introduce crackdown on smoking, vaping