【NSW14日】 スーパーマーケット大手コールズはこのほど、万引き行為の急増を理由に防止策の導入を発表した。買い物客の入店から会計までを記録する監視カメラのほか、買い物カートのオートロックシステムや強盗の視野を遮るスモーク機械を設置するという。
防犯対策が導入される背景には、国内の小売店舗などで盗難行為が20%増加し、年間の損失総額が90億ドルに達していることがある。コールズは6か月間の試用期間を経て、向こう3か月間で防犯対策を急速に拡大するとしている。
さらに、コールズは従業員に対する暴力的な行為が急増していることを受け、従業員によるボディカメラの着用も導入することを発表した。同社の広報担当者は、「大部分の買い物客の行いは正しく、これらの対策はそうでない人たちのためだ」と説明した。
同業ウールワースもまた、2021年から同様の対策を導入しており、買い物客からはおおむね歓迎されている。ただ、設置される監視カメラが増えていることについて、執拗な監視行為は「まったく受け入れられない」と、不快感を示す声も上がっているもようだ。
ディーキン大学講師でオーストラリア・プライバシー・ファンデーションの副会長である、モニク・マン博士は、「恐らく、コールズは監視を既定の対策とするよりも、他のアプローチを検討すべきだろう」と話した。
ソース:news.com.au-Coles introducing new technology that tracks shoppers’ every move