【ACT22日】 コモンウェルス銀行のマット・コミンCEOは21日、連邦議会上院の質問会に出席し、現金取引が激減する一方で全国728か所の支店の運営費用が年間10億ドルに達していると報告した。
コミンCEOは他の4大銀CEOと質問会に出席した。質問会では、地方部の支店閉鎖について地方部をないがしろにしていると批判が出たが、コミンCEOは住宅ローン販売や現金取引の需要が減少しており、これら事業の継続が困難になっていると説明した。
さらに、「地方部を含め、現金の流通をこれまで通り続けていく場合、コストは一年当たり4億ドルとなり、同銀の顧客1,000万人の一人当たりの負担額が約40ドルになる」と述べた。
コモンウェルス銀によると、商品の販売と支払いがその場で行われる「販売時点(POS)」取引で、5年前はその43%が現金によって行われたが、現在はこれが約15%まで減少。一方、同銀アプリを使用した取引総額は180億ドルと過去2年間で64%増加したという。
ただ、コミンCEOは現金取引をなくすことについて、将来的にはあるかもしれないが、現時点では現実的でも望ましいことでもなく計画していないと強調した。
ソース:news.com.au-Keeping cash costs every customer $40, CommBank boss says