【ACT23日】 オーストラリア国内でもAIの教育分野への導入は確実なものになっているが、それには多くの投資と研究が必要だと大学機関は指摘している。
オーストラリア国内で最も優秀な国立大学トップ8校であるGroup of Eight(Go8)のビッキー・トムソン事務局長は、教育分野における生成系AI活用に関する議会で、オーストラリアはAIへの投資や研究において世界に遅れを取っており、政府が改革に取り組む必要性を訴えた。
同機関は、AIへの公平で公正なアクセスが、今後の政府の対応において最重要課題であるとしている。同氏は「生成系AIが高等教育を揺るがすことは間違いなく、教育機関は先手を打つ必要がある」と述べ、連邦政府は前回の予算に量子技術とAIの統合に向けた企業支援に1億ドルを盛り込んでいるが、EUの2030年までのAIへの予算額は年間200億ユーロとなっている。
また、AIにより、これらの差別が再現、助長されることも懸念事項として挙げられているが、政府機関であるカリキュラム評価報告機関(ACARA)は「教育分野では、教師たちの意識を高める以外にそれを克服する道はない。授業で使用する場合は、AIについて議論をし、生徒たちに教育していく必要がある」と述べた。
高等教育質・基準機構(TEQSA)もそれに同意しており「AIツールを禁止する試みは単純で非効率的。AIツールの効果的かつ倫理的な使用が重要課題となる」としているが「生徒の学習成果の評価方法の再考が迫られている」と述べた。
ソース:news.com.au -‘No question’ AI is here to stay in education but more research is needed, university bodies say