【NSW2日】 NSW州中北部沿岸部ポート・マッコーリーのコアラ病院が、設立50周年を迎えた。コアラの保護や研究で全国を主導し、これまでに5,000匹以上の手当をした。
非営利団体のコアラ病院は1973年、住民のマックス・スターさんと妻のジーンさんによって設立された。夫妻は病気や負傷したコアラを発見すると、自宅に連れ帰って世話をした。最初の2年は自宅ガレージを使い、その後NSW州国立公園・野生生物サービス(NPWS)と連携を開始した。
2019/20年の山火事シーズンでは、同病院の仕事ぶりが世界中から注目を集め、称賛された。山火事の影響でコアラの頭数が減り、近年は病院で治療を受けるコアラの数も減っていることから、2020年からは頭数を増やす繁殖プログラムを導入した。また、野生のコアラにとって自然災害の次に大きな脅威であるクラミジア感染の研究にも力を入れている。
同病院の成功は、およそ200人のボランティアによる。コアラの世話、店舗、メンテナンス、ツアーガイドのすべてがボランティアだ。
ソース:abc.net.au- Port Macquarie Koala Hospital celebrates 50 years of koala conservation, research