【ACT3日】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は3日、4か月連続で政策金利を4.1パーセントで据え置くと決定した。ミシェル・ブロック氏が総裁に就任後初の発表で、据え置きが広く予想された。
ブロック総裁は、「経済の需要と供給のバランスに、高金利が功を奏している。今後も予想する」「インフレはピークを過ぎたが、依然として高すぎる。多くのサービスの価格が活発に上がり続け、燃料価格はここ最近になって著しく上昇した」と述べ、今後も金利を引き上げる可能性を示唆した。
債券市場を含む専門家の多くが、今後多数月にわたって金利が据え置きされたとしても、引き下げは再来年までないと予想する。
7月以降政策金利が据え置きされているにもかかわらず、銀行を含む貸し手は変動金利を平均0.15パーセント引き上げている。比較サイトの「キャンスター」は3日、銀行や金融機関90社中43社(48パーセント)が変動金利を引き上げたと報告した。固定金利も同様に、貸し手の81パーセントが平均0.27パーセント引き上げた。今年になって住宅保有者73万人が固定金利ローンの期限を迎えて変動金利へ切り替わっており、年末までにさらに15万世帯で期限を迎える。
国内大手銀行らは今年2月、政策金利引き上げのたびに住宅ローンに反映させる一方で預金を持つ顧客に恩恵を渡さないと批判を浴びた。
年収10万ドル以上の中間所得世帯で、財政危機のサポートを求める人が増えていることもわかっている。裕福な人が、人生で初めて無料の財政カウンセリングを受けているようだ。
ソース:news.com.au- RBA pauses interest rates in October for fourth straight month although inflation still a huge concern