一般

先住民の井戸をコンクリで破壊 QLD

【QLD4日】  QLD州西部ウィンドラから西へ約90キロメートルの場所にある、先住民族によって掘られた井戸に何者かがコンクリートを流し込んだことが分かった。先住民族のリーダーたちからは「不快」との声が上がっている。周辺地域には同様の井戸が7つあり、被害を受けたのはこのうちの1つ。造られて3,000年~5,000年が経過する文化遺産だ。

井戸は先住民アボリジニのミサカ族が水源として利用していたことがあり、枝などを使って井戸を動物から守ってきた。ミサカ族を代表する、ミサカ・アボリジナル・コーポレーションは、井戸からコンクリートや石など25キログラムを除去したことを明らかにした。

同コーポレーションのゼネラルマネージャー、ジョシュ・ゴリング氏は、「もし誰かが教会に落書きをしたら、誰もが大騒ぎするだろう」、「自分たちの歴史はオーストラリア国内でも明らかに十分な調査が行われておらず、もっときちんと教えられるべきだ」と述べた。また、文化遺産の破壊が行われないようより厳しい規制を導入すべきと連邦政府に訴えた。

警察によると、井戸の破壊行為は故意とみられ、犯行は9月に行われたもようだ。クリス・スミス部長代理は、現場から流し込まれたもののサンプルを採取し、写真を撮り終えているとし、今後さらに捜査を進めると説明した。また、現場近くの道路を通った車両でレコーダーに何らかの証拠や記録が残っていないか、一般市民からの協力を要請した。

 

ソース:news.com.au-Aboriginal sacred wells filled with concrete by vandals in regional Queensland

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら