【NSW12日】 NT準州ウルルの洞窟で、油性の手形で先住民の岩絵にダメージを与えたとして、NSW州の男2人が有罪となったことが分かった。判決では、男たの行為はアボリジニ・アルアング族と憲法に対する「大いなる侮辱」との見解が示された。
訴えによると、男2人は昨年8月11日午前10時過ぎ、ウルル・カタジュタ国立公園に車で入った後、立ち入り禁止区域に駐車すると、2匹の犬を連れてフェンスを乗り越えた。その後、禁止されているワラユキ(Warayuki)洞窟に侵入し、そこで油性物質を使って先住民にとって神聖な岩絵に2つの手形をつけたという。
男たちは洞窟に侵入するところをツアーガイドに目撃され、通報された。連邦検察官のボコック氏によると、男の1人は白人でもう1人はアボリジニ風。正体不明の液体が入った瓶を持っていたことが分かっている。
男2人は、連邦遺産の汚損、禁止区域への侵入、連邦遺産への放火、動物の持ち込みなどで告発されていたが、12日にアリススプリングス地方裁判所で行われた公判には出廷しなかった。白人の男は破壊行為に加担したことについて「個人的に責任を認めた」が、「アボリジニ風の男に強要された」と説明した。
ボコック氏は、男2人について「明らかな反省の色が見られず、岩絵が修復可能かどうかもまだ分からない」とし、男たちの行為は「明らかに法律を軽視し、先住民の文化を侮辱するものだ」として、それぞれに8,600ドルの罰金支払いを言い渡した。
ソース:abc.net.au-Two NSW men found guilty of using oily handprints to damage sacred Uluru cave art