【ACT14日】 先住民の声を議会に反映させることを目的とする憲法改正の是非を問う国民選挙が14日、実施される。調査会社ニューズポールによる最新の統計によると、賛成はここ一週間で37%と3ポイント上昇した。ただ、いずれの州においても賛成票が過半数を確保するのは難しいとみられ、最終的に60対40で反対が過半数を超えると予想している。
調査によると、態度を決めかねている人は6%まで低下した。賛成派にとっての明るい兆しとして、キャンペーンの最終週に賛成がわずかに上昇したことも分かった。
調査では、賛成が過半数を占める可能性があるのはVIC州のみで、これにNSW州とTAS州が続いた。ただ、ニューズポールは賛成が反対を上回る州は一つもないと予測。州別による割合は、VIC州で反対51%、賛成43%、NSW州で54%対41%、TAS州で55%対38%、SA州で60%対33%だった。
先住民族の血を引く自由党のジャシンタ・ナンピジンンパ・プライス上院議員は、「連邦のアルバニージ首相は、本能的に先住オーストラリア人の心(Heart)は掴んだが、考え(Mind)は掴んでいない」とコメントし、反対を訴えた。
一方、TV司会者のローブ・マクマナス氏は13日の番組で、自身の9歳の娘も国民投票で問われている内容は理解しており、「これに反対するなんて信じられない」と話したエピソードを紹介。この国がいかに素晴らしい国であるかを示すことができる本当の瞬間だとして、「まともな」決断をして欲しいと視聴者に呼び掛けた。
ソース:news.com.au-Eleventh hour Voice poll shows swing to Yes campaign