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ハロウィンの屋外飾り付け 野生動物への脅威に

【ACT21日】   ハロウィンを間近に迎え、庭の装飾用に使用されている人工の蜘蛛の巣が地域の野生動物に深刻な脅威となっているという。

 

国内でも、玄関前に飾られたカボチャやお化け、クモの巣のデコレーションが見られ、今年も「不気味な季節」がやってきたことを知らせてくれている。しかし、今年のハロウィンには新傾向が出始め、自然保護活動家たちが懸念を示しているという。

 

バードライフ・オーストラリアの広報マネージャーであるショーン・ドゥーリーさんは、都市や町に生息する鳥にとっての脅威はたくさんあるが、人工クモの巣はかなり新しいものだとし「人工クモの巣に鳥が絡まっているのを発見する人が増えている」と述べた。バードウォッチャーたちが最初にこの問題を提起したのは、アメリカのハチドリで、カリフォルニア郊外の庭に飾られた人工クモの巣に定期的に絡まっていたという。同氏は「クモの巣に飛び込んだハチドリが抜け出せなくなっている。発見しても無理に引っ張り出そうとしないで、巣を切ってからゆっくりときほぐすこと」としている。

 

南半球のオーストラリアでのハロウィンは、固有種の鳥にも脅威となっているという。同氏は「この時期は鳥の巣立ちの季節なので、まだ上手に飛べない鳥が絡まりやすい。また、成鳥が巣作りのために柔らかい素材を集め、幼鳥が巣立つ時にその中に閉じ込められることがある」と述べた。

 

野生動物保護団体のWIRESは「もしクモの巣やデコレーションに絡まった動物を見かけたら、最寄りの野生動物保護団体かWIRES(1300 094 737)まで連絡を」とし、動物が罠にかかる危険性を減らすために、ハロウィン後は速やかにクモの巣などは責任を持って処分をするように呼びかけている。

 

ソース: news.com.au – Synthetic spider webs pose dangerous threat to local wildlife this Halloween

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