【NSW25日】 オーストラリア国内で万引きが急増する中、大手スーパーマーケットが監視対策を強化していることについて、消費者行動の専門家は消費者がブランドに対する信用を失い、結果として窃盗行為が増加する可能性があると指摘している。
大手スーパーマーケットのコールズは先に、顧客を追跡する頭上カメラやレジの強化型AIカメラ、支払いを行わず商品を持ち逃げしようとすると自動的にロックされる「スマートゲート」を導入すると発表した。同業ウールワースもセキュリティー対策を強化しており、セルフレジで客を監視する強化カメラを導入するなどしている。
NSW州立大学のビジネススクールで教えるガーグ教授は、「十中八九の割合で買い物客は正しいことをしているにもかかわらず信頼されていないと感じるのは不快だ」と述べ、万引きを助長する可能性もあると訴えた。また、同教授はこれらのスーパーマーケットが昨年、巨額の利益を上げていることも消費者にとっては面白くない理由の一つだとしている。
一方、このような万引き対策の強化について、ソーシャルメディアに苦情が殺到しているようだ。買い物客の一人は、「ペイパスなどで買い物をする場合、携帯電話にコードを入力した後、タップして支払う。(それを記録している)大きなカメラが頭上にあるのは大きな問題だ」と訴えた。
ソース:news.com.au-Surveillance measures at supermarkets like Coles and Woolworths may backfire, says expert