政治

反イスラエルの抗議者 国防相の事務所を占拠

【ACT1日】  VIC州ジーロングにある連邦政府のマールズ防衛相の選挙事務所で1日午前10時頃、イスラエル文化の復興を目指すシオニズムに反対する反シオニズム(anti-Zionist)を名乗るグループが突入し、占拠したことが分かった。

抗議者たちは自身の首を自転車用のカギでつなぎ、入口付近に居座ったり、建物外の通りで「ジェノサイドを止めろ」、「イスラエルの非武装化を」と書いたバナーを立てるなどした。座り込みは4時間続いたが、最終的には警察が抗議者を引きずり出した。

グループが発表した声明によると、抗議にはユダヤ人コミュニティーのメンバーのほか、国内の先住民族支援団体の「ブラック・ピープルズ・ユニオン」のメンバーらが参加したもようだ。

抗議者の一人は、「ホロコースト生存者の子孫として、イスラエルの極右政府が戦争犯罪や侵略、大量虐殺の目的のために、われわれの悲しみや痛み、怖れを武器として利用することを拒否する」と訴えた。また、「ユダヤ人とパレスチナ人は共存できるし、実際に共存している」、「正義と平和、そして全ての人の解放のために闘うことが、先祖への義務だと考える」と話した。

一方、外遊中のマールズ国防相は事件を受け、「私の一番の懸念は職員の安全と健康だ」と声明の中で述べた。さらに、平和的な抗議活動は「オーストラリアの民主主義において基本的な権利」と認める一方、抗議活動は「安全かつ適切に」行われるべきだとし、「建物やモノを痛めつけたり破壊することは容認できない」との見解を述べた。

 

ソース:news.com.au-Defence Minister Richard Marles’ office stormed by pro-Palestine protesters

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