【VIC2日】 大手ディスカウント店Kマートは、顧客が電子メール受け取りを停止した後も21万2,471通の電子メールを送り続けたとして、スパム規制法違反で130万ドルの罰金支払いを命じられたことが分かった。
オーストラリア・コミュニケーションズ・アンド・メディア・オーソリティー(ACMA)は、2022年7月から2023年7月までの間に送信された電子メールについて、消費者からの苦情申し立てを受け調査を進めていた。
ACMAは調査の結果、Kマートは「テクノロジー、システム、手続きに関する不具合により、スパム規制法を違反した」と発表した。
ACMAのローリン会長は、「顧客がマーケティング・メーリングリストからの脱退を決めた場合、企業はその要求に応じる義務があり、この規則は20年近く施行されている」とし、言い訳は出来ないと説明。特にKマートは、複数回にわたり問題を指摘されていたにもかかわらず改善せず、違反が長期にわたったとして、特に悪質との見解を示した。
Kマートは今後、罰金に加え、独立コンサルタントを任命し、スパム規制へのコンプライアンスを見直すことが求められる。
スパム規制法をめぐっては、コモンウェルス銀行が先に6,500万通を超える電子メールを顧客へ送付したことで違反が発覚。今年6月に罰金としては史上最高額となる355万ドルを支払った。
ソース:news.com.au-Kmart ordered to pay $1.3m fine by communications watchdog