【ACT7日】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は7日、政策金利を0.25パーセント増の4.35パーセントに引き上げると決定した。6月以降金利は据え置きされていたが、広く引き上げが予想されていた。
RBAのブロック総裁は「8月の定例会以降、高インフレが続くリスクが増加した」「インフレを目標値に戻すため、必要なことはすべて行う」と声明を発表した。インフレは2025年末までに3パーセント以下に下がると予想され、さらなる金利の引き上げは経済状況とリスク浮上によるという。
来月さらに金利が引き上げられる可能性は25パーセント、来年3月までに100パーセントの確率で引き上げられると市場は予想する。金利変更の最大効果がみられるまで通常12~18か月かかるが、パンデミック中に固定ローン率の取得が増えたことから、影響が出るのにさらに時間がかかる可能性もある。
燃料や賃貸料金、人件費の上昇によって、7-9月期の総合インフレ率は前0.8パーセントから1.2パーセントに上昇した。
オーストラリア国立大学(ANU)の分析によると、国内世帯の半数近くが可処分所得の少なくとも30パーセントをローン返済に費やしている。昨年5月以降政策金利は425ベーシスポイント引き上げられ、価格58万5,000ドルの住宅で平均的な変動ローン返済は月1,513ドル増加した。高い金利によって世帯が借りられる額も著しく下がり、年間所得15万ドルで子ども2人の世帯の借入能力は30パーセント近く減少した。
国際通貨基金(IMF)は先立って、RBAに対し金利を引き上げ、連邦・各州地域にはインフラ支出を削減するよう呼び掛けている。
連邦のチャルマーズ財務相は「住宅ローンを抱える国民にとって困難な日だ」と述べた。
ソース: news.com.au – Reserve Bank delivers borrowers Melbourne Cup Day blow with fresh rate hike