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建物以外でスマート技術 NBN

【WA12日】   国内で超高速ブロードバンドを提供するNBN社は今年6月、建物や施設以外の高速ブロードバンド接続技術「スマートプレイス」の受注を開始した。

パース北西ブラダムの住宅開発地にあるハニーコム公園は、NBN社が最初に手掛けたスマートプレイスの一つ。ハチの巣箱に似た大きな遊具が真ん中にあり、野生植物やアート、一般の公園に見られる設備も整っている。違いはスマート技術だ。公園を訪れる人が高速スピードのwi-fiを使えるだけでない。公園内の電灯は必要時のみ点灯。トイレも夜間は自動閉鎖する。気象ステーションは、かんがい技術に作動して最も最適な時間に水やりを行い、芝刈りに最適な時間も知らせる。ベンチの印がついた場所に携帯電話を置けばワイヤレスで充電され、USBポートもある。

NBN社で新規開発を担当するアンドリュー・ウォルシュさんは「スマートプレイス技術は政府、開発会社、電力会社、輸送業界の形勢を一変させる」「信号や電子ビルボードの監視と管理、公共の場でのwi-fi技術、リアルタイムでの高解像度によるCCTV監視カメラも可能だ」と話す。

一方で、スマートプレイス技術の認知は低い。今年1月に南オーストラリア大学が行った調査では、回答者の45パーセントが「スマートシティについて聞いたことがない」、54パーセントが「用語が理解できない」と答えている。

また、「スマート技術の高度化により、行動が常に監視される」と懸念の声もある。

ソース:news.com.au- New NBN Co Smart Place technology to transform local parks

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