【ACT14日】 ホームセンター大手のバニングスは、年末で調理台などに使われる人工石材の販売を終了する。珪肺(けいはい)症や肺がんを発症する職人を増やさないよう、セーフ・ワーク・オーストラリアは人工石材の全面禁止を推奨した。
バニングスは12月31日をもって人工石材の販売を終了する。建設・林業・鉱山エネルギー労組(CFMEU)の組合員らは先立って同社に対し、商品の販売を停止するよう抗議活動を行った。人工石材を切断・研磨する際に出るシリカ粉塵は、吸入すると珪肺症や肺がんを発症する可能性がある。国内のキッチンや浴室でよく使われる人工大理石は、高濃度の結晶シリカを含む。
バニングスのジェン・タッカー製品責任者は、「各州・地域政府は人工石材の禁止を明示していた。サプライヤと消費者が移行の準備ができるよう、政府から強制される前に決断した」と話した。バニングスで販売されるカウンタートップの多くは、ラミネートまたは木製とされる。
CFMEUのザック・スミス書記長は「これまで、作業者の命より利益が重視された」「すべての小売店も倣うべきだ。イケアは社会的責任を強く主張しつつ、国民を殺すカウンタートップを今も販売している」と述べた。
来月、各州・地域と連邦の職場関係相らが人工石材の使用について決定する。禁止となれば、オーストラリアは世界で最初に人工石材を禁止する。CFMEUは、「政府間で合意に至らない場合、来年7月から組合員に対して人工石材の使用・輸入を禁止する」と誓った。
ソース:news.com.au- Bunnings to pull engineered stone benchtops from shelves after tradie protests
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