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飲料水のフッ素添加 QLDは全国で低く

【QLD20日】   虫歯になりにくいとされるフッ素添加水を国内でおよそ9割の人が使用するのに対し、QLD州は72パーセントだ。歯科医らは、フッ素添加水を義務付けるよう同州政府に呼びかける。

2012年当時のQLD州保守連合政府が、飲料水へのフッ素添加を各カウンシルに委ねると決めた。タウンズビルは1960年代半ばから飲料水にフッ素添加されているが、バンダバーグ、ロックハンプトン、マッカイ、ケアンズなど主要地方都市を含む55カウンシルで添加されていない。特に、先住民やトレス海峡諸島市民など最も脆弱な市民が住む地域でフッ素が添加されていない。2022/23年度、同州で10歳以下の子ども4,137人が虫歯で入院しており、前年の3,704人から増加している。

オーストラリア歯科医師会QLD支部(ADAQ)は、「フッ素添加は近代予防歯科における基礎の一つ」として、州政府に義務化を呼び掛けた。

ゴールドコーストのノーラ・アヤド歯科医師は、「飲料水へのフッ素添加は誰もが恩恵を受けるが、子どもや高齢者など特に虫歯のリスクが高い人は必要」「公衆衛生の知識や訓練を受けていない各カウンシルに決断が任されているのは、意味をなさない」と話した。

オーストラリア医療協会QLD支部(AMAQ)の副会長でハービー・ベイの一般医(GP)、ニック・イム医師も「虫歯が増え、慢性疾患も増えている」「州民の10パーセントは食べ物を噛む機能的な歯がない」「フッ素添加の義務化は基本的な人権」と話した。

2008年に州南東部でフッ素が導入されてから3年で、ローガン地域の歯の疾病は20パーセント減少した。全国の調査からも、飲料水へのフッ素添加は虫歯を26~44パーセント減らすとわかっている。

2007~2012年に州首相を務めたアナ・ブライ労働党党首が、住民1,000人以上の地域に飲料水のフッ素添加を義務付けたが、後続のキャンベル・ニューマン州首相が決断を各カウンシルに委ね、多くのカウンシルで見合わせた。背景に費用に加え、反対意見がある。飲料水のフッ素添加は同州で間違いなく意見が分かれ、子どものIQを下げると考える人もいる。

国内で最初にTAS州ビーコンズフィールドールドで飲料水にフッ素が添加されて以来、今年70年を迎える。

ソース: abc.net.au – Dentists and doctors call on Palaszczuk government to mandate fluoride in Queensland drinking water

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