【ACT20日】 8日、通信大手オプタスのネットワークが全国で停止し、およそ200人が緊急電話に連絡できないなど大きな影響が出た。ケリー・バイエル・ロスマリンCEOは20日、辞任を表明した。
8日の12時間に及ぶオプタスネットワークの停止は、国内でおよそ1,000万人に影響がでた。解明に数日かかり、予定されたアップグレード中に主要ルーターがネットワークから切断されたことが原因とわかった。同社はネットワーク停止中およびその後にわたり、顧客との連絡が不十分が広く批判された。
18日、同ネットワーク停止に関する審問が上院で開かれ、ロスマリンCEOは議員らから厳しい尋問を受けた。
ロスマリン氏は20日、「18日にネットワーク停止の説明と対応を上院議会で行えた」「8日の不具合は許しがたい。心から申し訳ないと思う」「私の辞任が、オプタスが前進するために最善と考えた」と述べた。
同氏は2020年4月に同社CEOに就任した。親会社シングテル・グループのユアン・クアン・ムンCEOは、過去3年のロスマリン氏の仕事ぶりを称えた。オプタスのマイケル・ベンター最高財務責任者(CFO)が臨時CEOを務める。さらに22日から、事業最高経営責任者のピーター・カリアロポウロス氏が新たにつくられた最高執行責任者(COO)のポジションに就く。
マーケティングの専門家らは、オプタスが評判を取り戻すのは不可能に近いと考える。オーストラリア国立大学(ANU)のアンドリュー・ヒューズ氏は、「数十億ドル規模のブランド価値を失った大きな過ち」と話した。
ソース: news.com.au – Kelly Bayer Rosmarin resigns from Optus after outage, senate grilling