【ACT28日】 最高裁判所は今月初め、移民施設での不法移民や犯罪者の無期限拘留は違法との判決を下した。過去20年続いた政策を覆す判決で、80人が直ちに地域社会に釈放された。人権運動家らは最高裁判所の判決を歓迎したが、児童性虐待など重罪の前科者も地域に釈放される。
ミャンマーのイスラム系少数民族、ロヒンギャの男は2012年にボートでオーストラリアに達し、国籍を持たないとして2014年にブリッジングビザを発給された。2016年にNSW州で児童強姦で有罪を認め、懲役5年を言い渡された。2018年に移民収容所に戻され、2020年に保護ビザを拒否された。今年5月30日の時点で、近い将来に強制送還される見通しはないと判断された。米国、英国、カナダ、ニュージーランドのいずれかに再定住する可能性もあげられたが、英国、カナダ、ニュージーランドは即座に拒否。米国は検討の意思を示したものの、さらなる回答を得られなかった。男もその後釈放されている。
最高裁判所は28日、判決の理由として、男が刑務所で刑期を終えた後に不当に移民収容所で拘留されていたと説明。また、国内に留まる権利を与えられたわけではなく、人身保護令状を発令されても再拘留される可能性はあると加えた。
オニール内務相は、「性犯罪者が学校や保育所の近くに存在し得る。国民の安全が最優先」と述べ、厳格な予防的措置を最終化させる意向を示した。
最高裁判所の判決を受けて連邦政府は今週、地域社会の安全用に2憶5,500万ドルを拠出した。1憶5,000万ドルは国境警備局に、連邦警察も追加で8,800万ドルを受け取る。
上院議会で今月16日、現在拘留される92人中27人が家庭内暴力(DV)、女性に対する性犯罪または搾取、子どもに対する非常に重大な犯罪など “非常に深刻な暴力罪“に分類されると発表した。47人が5年以上収容されており、1人は最長で13年収容されている。収容される難民の上位3カ国はアフガニスタン(18人)、イラン(17人)、スーダン(10)。9人は国籍を持たないと見なされる。40人がNSW州、24人がVIC州、11人がQLD州で収容されている。
ソース: news.com.au – ‘Unprecedented’: High Court reveals reasons for releasing refugees, criminals from ‘unlawful’ detention
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