【NT21日】 NT準州の州都ダーウィンでは、CBD(中心業務地区)の商業不動産の空室率が国内最高となっていることが、業界団体NT準州プロパティカウンシルによる調べで明らかになった。来年にかけて、状況はさらに悪化すると予想している。
調査によると、ダーウィンCBDでは総面積5万8,000平方メートルが空室となっており、小規模店やホスピタリティー施設では空室率が約20%に達している。
同カウンシルのパーマー会長は、「ダーウィンは歴史的にみても常に高い空室率を記録している」と述べ、特に再生可エネルギー企業のサンケーブルによるソーラー・プロジェクトが停滞していることが、投資家の信頼を妨げていると指摘した。
短期的にはミドル・アーム工業地区や、来年開校するチャールズ・ダーウィン大学のCBDキャンパスなどが街の活性化においてカギを握るとの見方を示す一方、開発のためにより大きな努力が必要と訴えた。
一方、NT準州ビジネス・観光相のボーデン氏は約300戸の新しい集合住宅や商業スペースが建設されても入居者が少ないと指摘。空室率は需要と供給のバランスが原因との見解を示した。その上で、来年約100隻のクルーズ船がダーウィンに停泊するとし、より多くの観光客を誘致することは解決策の一つだと話した。
ソース:news.com.au-NT Property Council predicts Darwin CBD commercial vacancy rate will worsen in 2024