【ACT3日】 連邦政府のアルバニージ首相は3日、今年初となる記者会見を行い、生活費の高騰による家計への負担を軽減するため、財務省などに対し5月の予算案に盛り込めるような方策を提案するよう、要請したことを明かした。一方、国民に対しては現金が支給されることを期待しないようにと呼びかけたため、ネット上ではアルバニージ首相に対し「絶望的」、「生きる悪夢」など批判の声が上がっている。
アルバニージ首相は、「もし追加的な現金を配るのであれば、インフレを悪化させる可能性がある」とし、否定的な考えを示した。さらに、各省庁による支援策の一例として、州や準州政府がガスと石炭の価格制限を導入するために共同で策定した、エネルギー価格緩和計画を挙げた。
アルバニージ首相は、「人々に小切手を渡す代わりに、請求額を大幅に引き上げることが出来る。財務相などと協力し、卸値価格の引き下げを実現した」と述べた。さらに、連邦政府は30万人を対象にTAFEコースの授業料を無料化したり、より多くの人がマイホームを持てるよう住宅保証制度を拡大するなどの取り組みを通じ、危機を緩和する試みに言及した。
一方、ネット上では「アルボ(アルバニージ首相)は次の予算で生活費を応援するつもりだというが、予算でどんな対策が講じられるにしても、実現するのは翌年以降だ」、「なぜこのピエロにお金を払っているのか」など、批判の声が上がった。活動団体WACAは、「もしアルバニージ首相と労働党が本当に教育や生活費に悩む人のことを考えているのなら、今すぐ学生の借金を全て帳消しにし、高等教育を無償化するだろう」とコメントした。
ソース:news.com.au-Prime Minister Anthony Albanese hints at limited cash splashes, budget sweeteners in 2024 budget