【NSW5日】 シドニー中西部クロイドン(Croydon)の電動自転車の修理工場で5日早朝、火事が発生し、2時間後に鎮火した。消防士60人以上と消防車15台以上が消火活動にあたった。工場は中古の電動自転車の修理工場として使われており、リチウム電池が大量にあったとみられている。
NSW州火災・救助隊(FRNSW)のターナー本部長は、消防士はリチウム電池と蓄電池の危険性が第一の懸念事項だったと説明。「リチウム電池は燃えると高温となり、他の燃料のように簡単に鎮火しない」と述べた。
FRNSWが公開した映像では、遠くで火花が散り、炎が倉庫を包む中、複数のバイクが破壊されている様子が捉えられていた。別の映像では、黒焦げになったバイクや倉庫の設備に混じって、レンガや瓦礫が地面に散乱している様子が映し出されている。
消防隊は建物の一部が崩壊する危険がある中、2時間以上かけて倉庫の外側から消火活動にあたった。FRNSWによると、鎮火後も建物の壁が崩壊する危険があるという。
NSW州警察によると、この火事によるけが人などは報告されておらず、火災発生時に倉庫内にいた人もいないもようだ。
現場には5日午後も消防隊員が残り、ホットスポットの消火活動を続けた。FRNSWの火災調査班は建物の安全が確認され次第、出火原因を調査する。近くの道路は閉鎖され、通行する車は迂回の指示が出された。
ソース:news.com.au-Firefighters battle blaze in Sydney e-bike factory