【NSW5日】 タクシーや配車サービスなど出発地から目的地までを結ぶ交通手段を監督する、ポイント・トゥ・ポイント・トランスポート・コミッショナーのアンソニー・ウィング氏は、シドニーの高級ホテルの従業員とホテルに出入りするタクシー運転手が共謀し、利用客に高額の運賃を請求していたとして、調査チームを立ち上げると発表した。
デイリーテレグラフ紙が最初に報じたところによると、ホテルのレセプション担当者が利用客にタクシー運転手を手配。その代わりに10ドル~30ドルのキックバックを受け取っていたという。複数の5つ星ホテルの従業員がメッセージアプリを使って特定のドライバーと連絡をとっていたもよう。
あるメッセージでは、シドニーCBDから空港までの8キロの利用で通常は45~55ドルのところを、90ドル請求していたことが分かっている。
ウィング氏は、同局が苦情を受け取って業界関係者に話を聞いていると語った。さらに、「調査は現在も継続中だが、追加情報を入手し真相を究明するため、業界関係者と話しをしている」と述べた。
昨年5月以降、州政府による大規模な規制強化により、乗車を拒否したり現金支払いを要求したタクシー運転手に1,000ドルの罰金が科される。この法律では、タクシー運転手は乗客が乗車したらメーターをオンにしなくてはならない。さらに、運転手は常に料金計算機を客に見せることが求められる。
ウィング氏はルールに違反しているのは少数派だとする一方、「ルール違反がブランドに泥を塗る」ものであることも認めている。また、疑わしい会社や運転手がいた場合、1800 500 410のポイント・トゥ・ポイントのホットラインに通報して欲しいと呼びかけた。