【VIC25日】 VIC州セント・キルダの公園で25日午前3時30分ごろ、園内に設置されていたキャプテン・クック像が何者かによって足首から切断されたことが分かった。金属製の像は石材の土台からきれいに切り取られ、銅像の顔も傷つけられていたという。
像が設置されていたのは、セント・キルダのカンタニ・ガーデンズで、土台部分には赤色のスプレーで「植民地は陥落する(The colony will fall)」と書かれていた。この像はこれまでにも2018年と2022年の二度、ペンキをかけられるなど破壊行為の標的となっている。
自由党のアンガス・テイラー議員は像が破壊されたことについて、「クック船長は啓蒙の人であり、偉大な人物になぜこのようなことをするのか」と述べ、言語同断の破壊行為と強く非難した。
また、ポート・フィリップス地区のマーカス・パール議員は、オーストラリア・デーに合わせたこのような破壊行為は過去6年間で特に顕著だと指摘。「このような行為は議論や民主的に表現するという、これまでコミュニティが苦労して築き上げてきたルールをあからさまに無視するものだ」と述べた。
パール氏はさらに、この事件が「分断をあおる」のではなく、「建設的で包括的な会話」を進めるきっかけとなるようにしなければならないとの考えを示した。
ソース:news.com.au-Captain Cook memorial cut down ahead of Australia Day public holiday