【NSW30日】 シドニー湾に面する高級住宅地の波止場付近で、地元の女性がサメに襲われて重傷を負った。
エリザベス・ベイで29日夕方、個人用の波止場近くで泳いでいたローレン・オニールさん(29)がサメに足を噛まれ、重傷を負った。近くに住むマイケル・ポーターさんは「ローレンがはしごを伝って海から出るのを見た。弱弱しく、力はほとんどなく、あたりの水は血で染まっていた」と話した。ポーターさんは緊急通話に連絡し、救急車が到着するまで他の住民らとともにローレンさんに付き添った。獣医の住民が止血帯と包帯を持ってきて手当を施したのが、容体安定に大きく貢献したとされる。救急隊を待つ間、ローレンさんは非常に落ち着いて勇敢だった。
カヤックも好きなローレンさんはしばしば、エリザベス・ベイのサメ捕獲ネットの外を泳いでいた。現場は朝のうちは海水浴をする人がよく見られ、夕方は子どもたちや犬で賑わう。これまでにスティング・レイ、クラゲ、イルカも目撃されている。
サメ専門家で海洋生物学者のローレンス・クレベックさんは、ローレンさんを襲ったのはメジロザメの可能性が高いと考える。また、サメは早朝や夕方に活動を増すとして、夜明けや夕暮れ、夜間の海水浴は避けるよう警告する。
搬送先のセント・ビンセンツ病院は30日朝、ローレンさんが安定した状態にあると発表した。
シドニーで最後に起こったサメの襲撃は2022年。リトル・ベイ近郊を泳いでいたダイビングインストラクターのサイモン・ネリストさん(35)が、サメの犠牲になった。
ソース:news.com.au – Sydney Harbour shark attack: Victim identified as eager kayaker Lauren O’Neill