【VIC31日】 VIC州保健当局は31日、エムポックス(旧:サル痘)の市中感染が確認されたとして、注意を呼び掛けた。州内で最後に感染が確認されたのは約6か月前となっており、このほど確認された感染者に海外の渡航歴がないため、市中感染したものとみられている。
当局は、エムポックスに感染するリスクが最も高いと考えられるグループの人々に対し、ワクチン接種を促している。2022年5月以降、世界でエムポックスの感染爆発が起きており、感染者の大部分が男性の同性愛者となっている。
VIC州では2022年に70人の感染者が確認されたが、無料のワクチン提供が行われていることが広く知られた後、23年の感染者は8人まで減少した。
VIC州のクリスチャン・マクグラス主席医務官代理は、「万が一、感染の症状がみられる場合には外出を控え、他者との接触を避けてかかりつけ医(GP)または性健康サービスに予約を入れて下さい」と述べた。
さらに、ワクチン接種を2回接種していない人に対しては、「最適な予防のためには少なくとも28日の間隔を空けて2回のワクチン接種が必要」と述べ、該当する人はワクチン接種の予約を入れるよう促した。
エムポックスは発症すると発疹、傷、ただれ、発熱、悪寒、筋肉痛、リンパ節の腫れ、咽頭痛などの症状が現れる。また、感染経路はほとんどの場合が感染者との長時間の身体的接触や親密な接触となっている。
ソース:news.com.au-Victoria Health issues alert for mpox case detected in the community