【ACT8日】 コモンウェルス銀行による四半期報告「ステイト・オブ・ザ・ステイツ(State of the States)」によると、国内で最も経済状況が良い州・準州はVIC州を抜いてSA州となった。同報告でSA州がトップとなったのは15年ぶり。
同報告書は、8つの経済指標で州と準州をランク付けしており、SA州は実質経済成長率、失業率、建設工事、住宅着工戸数の4項目で1位を獲得した。
豪コモンウェルス証券(コムセック)のチーフエコノミスト、クレイグ・ジェームズ氏は、「SA州の人口は過去2年間で3倍に増加しており、これは住宅市場の好調や経済全体の活動に表れている」と話した。
SA州の経済活動は、昨年第3四半期に過去4年間の平均を9%上回り、過去10年間の平均失業率をみると、雇用市場もまた国内で最強となった。建設工事でも完工率が10年平均を23.4%上回り国内トップだった。住宅建設着工件数は10年平均を2.3%下回ったものの、低下の幅は他の州・準州より小幅だった。
一方、2位に下がったVIC州はNSW州と同率2位となり、これにWA州、TAS州、ACT(首都特別地域)、QLD州、NT準州が続いた。
項目別では、ACTは小売支出で国内1位、QLD州は住宅ローン申請で1位、WA州は相対的人口増加で1位、TAS州は設備投資で1位となった。
ソース:news.com.au-Unlikely state crowned best in Australia economically