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豪ポスト 地方の銀行閉鎖で負担大

【ACT13日】   郵便事業のオーストラリア・ポストは、遠隔地の住民が銀行取引をできるように毎週数千ドルかけて現金を移動している。背景に銀行の閉鎖があり、オーストラリア・ポスト側も「持続不可能」と考える。

国内の地方や遠隔地で、銀行は支店を続々と閉鎖している。これにより、オーストラリア・ポストの「バンク・アット・ポスト」3,400支店以上の負担が増している。ポール・グラハムCEOは13日、「小さな町に現金を送るのにコストがかかりすぎ。銀行が地域社会における責任意識を持ち、私たちと連携して地方に現金を届けるべき」と上院の予算審議会で話した。

オパールの産地で知られるSA州北部の町クーパー・ペディに現金を運ぶのに、毎週およそ4,000ドルかかる。バンク・アット・ポストが小さな町で唯一の金融機関であることも多く、存続の必要性は大きい。また、遠隔地の店舗に配置する従業員の確保も非常に難しい。

オーストラリア・ポストは、隔日の手紙配達など時代に合わせた改革によって財政回復への兆しを示すものの、コスト上昇によって多くの店舗で損失となった。昨年度2憶ドルの損失を発表しており、向こう数年も損失が続くと見込まれる。

ソース:news.com.au – Australia Post forks out $4000 a week to fly cash out to remote town

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