【NSW22日】 NSW州のシドニー近郊各所で庭用腐葉土(マルチ)からアスベストが検出された問題で、新たにウエストミード子ども病院などの建設現場からアスベストが検出され、汚染された場所の合計が54か所となったことが分かった。
先月、新たにオープンしたロゼル・パークランズで初めてアスベストが検出されて以降、これまでに州内の学校や公園など約800か所でアスベストに汚染されたマルチの有無について、調査が行われた。
調査の結果、新たにウエストミード子ども病院、グリーブのバイセンテニアル・パーク、オラン・パークの消防署などで低リスクのアスベストが検出された。また、アイアンコーブ・ブリッジのロゼル・インターチェンジ沿いの花壇では、高リスクのアスベストが検出されている。
NSW州のミンズ首相は、アスベストをめぐる状況は「大きな問題」との見解を示し、環境保護局(EPA)が現在調査を進めているとした上で、「重大な犯罪であり、最高200万ドルの罰金刑が科される可能性もある」と述べた。
ただ、汚染についてはアスベストの繊維が結合した状態で、空気中に飛散しにくく健康上の大きな懸念にはならないと強調した。
EPAが実施した検査では、これまでに798か所が陰性となっており、さらにサウスコースト、セントラルコースト、セントラルウエスト、ヒルトップス地域などで検査が行われている。
ソース:news.com.au-Children’s Hospital at Westmead among 54 locations contaminated with asbestos