【ACT23日】 豪政府統計局(ABS)の賃金インデックスによると、昨年一年間の平均賃金上昇率が4.2%と、インフレの主要指数である消費者物価指数(CPI)を3年ぶりに上回ったことが分かった。第4四半期だけで0.9%の伸びを示した。最も賃金の伸びが大きかった業界は、医療と教育だった。
賃金の年間4.2%の伸び率は、インフレの主要指数となっている消費者物価指数(CPI)の4.1%をわずかに上回った。これにより、オーストラリア国民の賃金は約3年ぶりに実質的に上昇した。ただ、アナリストはCPIはインフレの一つの指標に過ぎず、その他の要因を考慮すれば、実質的に賃金が下がった人もいると警告した。
業界別では、医療・社会補助の上昇率が5.5%と全業界の平均を上回った。教育・訓練は4.8%上昇し、直近の四半期では1.7%の賃上げを記録した。一方、事務・サポートの上昇率は4.5%、小売は4.3%だった。卸売業は3.4%、行政・安全は3.6%、最も賃上げ率が低かったのは金融・保険で3.2%だった。
ソース:news.com.au-Wage rises outpaces inflation for first time in three years