【QLD14日】 大手メディアの7ニュースが、資源大手のBHPと三菱商事が共同展開するQLD州の炭鉱事業で新たに就職する30人の見習工を取材した番組に対し、女性は「最も良い候補者」ではないとSNS上で多くの男性が反発の声を上げていることが分かった。同事業の新規見習工30人は70%以上が女性となっている。
オーストラリア政府統計局(ABS)によると、全国で過去20年間にフルタイム雇用された女性の割合は2022年8月の8,700人から2022年8月は4万5,000人に急増。鉱山労働者全体の16%を女性が占めている。
BHPと三菱商事による事業同盟、BMAアセットのランシー会長は番組の中で、「より多くの女性がいて多様性のある職場は一般的に職場の安全性と生産性が高い」と述べた。これに対しSNS上では、「女性が見習工の候補に最適かどうかは疑わしい」、「ただ女性が占める割合のノルマ達成のために選ばれたのか」など、疑問を呈する声が上がった。
インディアナ・リソーシズの会長でハイパワー・エクスプロレーションの社長兼CEOであるブローウィン・バーンズ氏は、「このような女性差別的な発言が、この業界で女性が成功することがいかに難しいかを示している」と述べ、実際に業界で働く女性からはこのような発言はSNS上に限らず日常的に行われると聞いたことがあると話した。
QLD州の鉱山で生産管理者として勤務するシエナ・マロンさん(27)はSNS上で自分の仕事を公開しているが、「女性だから仕事が得られた」、「トップへの道は誰かと寝て切り開いたのか」など、差別的なコメントには慣れているという。
マロンさんは今回の反響について「がっかりした」と述べる一方、「腹を立てても自分たちが前進する助けにはならない」と指摘。女性が高いパフォーマンスを示し、問題解決能力に優れ、人間関係の構築に長けていることは研究を通じてこれまでにも証明されてきたと話した。
ソース:news.com.au-‘Not helpful’: Aussie mining video making men mad